判ちゃん宅(キャプテンとプレイボール!!)の「千葉集」(名台詞100選)に参加するため原作再読・・・火がついた、プレイボール最大の山場、専修館戦。
さらに、月1回のファンのチャット・専修館チャットのテーマが「原点回帰・専修館」だったため、どっぷり読みました。専修館同盟員・墨谷サイドを自認する管理人としては、百瀬・原田バッテリーサイドの熱い語りに負けじと、倉橋・谷口をつっこんでみます・・・つか、まともに語ったのこれが初めてという、黄金バッテリー・・・・。「墨谷バッテリーはすごい」だけで終わらせてなるものか。



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倉橋・専修館戦から奴を読み解く 2007/01/22 01:21


よそで(主に判ちゃんところで)垂れ流してないで自分ところでちゃんと語るべきだろうな、この男。
なんか、Mさんに倉橋ッシャーという命名まで頂いてしまっては。(また増えたよ・・汗)
名台詞を選ぶために、原作・専修館戦読み直してて、また惚れ直してしまったわけだ。
かなーりヲトメ視線読みになってますが。
まあ、読む人によって色んな解釈があるんだろうけども、あの試合は、雪うさぎ的には捕手同士の(倉橋と原田)の対比と、投手の(谷口と百瀬)の対比で読んでいくのが面白い。
山本さんに谷口を休ませたらと言われても交代させない倉橋は、谷口の心情をくむとみるか厳しいとみるか、このあたりは「厳しい」で読んでいる。(倉橋って奴は、攻守交代の時も絶対に谷口に肩を貸さないのである。試合終了後初めて手を貸すんだよなあ。)
感情の揺らぎが少ない、そのへんを押さえておいてと。
この厳しさが、対する相手、原田の揺らぎと見事な対比になってくる。自分の投手に絶対の思い入れを持ちながら、その思い入れが強すぎて打たれていくことに耐えられず交代させてしまう原田。
その一つ一つのボタンの掛け違えに、「打たれるものと決めてやがる」と思っても、それでも信頼し従っていく百瀬、専修館ナイン。(ここらへんが、どんどん破滅への道行き、心中的ですごい。いうなら新撰組?)
一方、対する墨谷も一蓮托生、心中じゃないのっこれっ、があるんです(今回の発見)。
山本さんのエラーの後の、倉橋はそれはもう格好いいですが。
よけいな慰めはかけない、ただまかせとけ、だけで(もちろんそれで丸投げするような谷口ではないから)やれることを淡々とやっていくんだけども。
直球ど真ん中の要求の意味、昔読んだときは分からなかったよ・・・。
観客席の田所さんのセリフ「捨て身にでたな」がどれほど重いものか。
倉橋の厳しさは腹が据わってるんだ。
専修館相手にど真ん中、それを要求できる(近藤の重い球とはわけが違うんである)、
「おまえのうしろにはバックがついてるんじゃないか」大丈夫、という表情を見せて、でも、これ。
わたしゃあ(死ぬならみんないっしょだ)に脳内変換しましたよ。心中だよ心中。
支えるけども死ぬ覚悟ができてる、そこらへんがますます惚れたよ、倉橋。
その後の明善戦も倉橋格好いいです〜。
みんなボロボロの中、一人で熱くホームラン狙って、ヒットになって、後の打てそうにない谷口みて「かえってアウトになった方がよかったか」と呟いてる、熱さと冷静さが、ほんっとにこいつは食えねえ。
倉橋一人いるだけで、絶対安心の世界だと思うよ。
・・・・・って、いままで語ったこと、全部アニメではカットされてるじゃないか・・・。
がっくり・・。
2ndの主役は半ちゃんと3年ズなんだなあ・・・(いやそれはそれで愛情あふれまくってて好きですが)。



【キャプテン・プレイボール 】




**アニメ倉橋:失われた谷口の部品との連動 2007/01/23 22:49

さて、勢いでいっちゃいますかね。
原作倉橋について誉めまくったからには、アニメについても語らなきゃ、ね。
えー、アニメはアニメで楽しんだんですよ。2nd終わるまで再読しない(先入観もたないため)と決めてた位で。厳しい部分が強調されまくってたアニメ倉橋、どんな奴なんだ〜というミステリーの様な楽しみでした。本放送中は、(これはあれだ、谷口の方から理解しないとダメなンだ、新解釈〜)と思って見てました。
聖陵戦なんかはその謎解きがクライマックスで、DVD出たときは倉橋のDVDとか口走ってた覚えがあります・・・・。
しかし、だな。この頃思うのは・・「ツンデレ」の一言で片づけられていいのかっアニメ倉橋。
原作読む限りあんなに奥の深い男の評価が、ツンデレ。
わたしゃ、いやだよ。
そこで、削られまくった名シーンから、何が失われたのかを考えてみた。
「頼むよ船長」のシーン、
「頭が古いんですか、ぼくにはできませんよ」のシーン、
「たびたびですけど」のシーン。
「赤とんぼ」
あーーーーー!
そか。
谷口のある部分がごっそり削られている。
金星中メガネに優柔不断と分析された、赤面属性の部分。
たよりない、情けない、照れ屋(でもファンにとってはそれがたまらなく魅力である)谷口の一側面。
い、意図的ですか?これ?
そして、それをフォローする倉橋の名参謀的部分もごっそり削られていたのだった。嗚呼。
アニメで削られたものはどこにいったんでしょうね?
半田かな?
半田が谷口の影という解釈をもってくると、赤面属性が半ちゃんにいっちゃったとすると、
そのフォローを倉橋がせっせとやってるのはすごく納得できるわけで。
あ、なるほど、こう分けて再構成したのかあ、と。
アニメの谷口には必要のない部分だったのか、原作倉橋・・・。
なんか、怖い解釈になってしまった。
まあ、また考えてたら違う見方もできるかも知れませんが。
こうなりゃヤケだ。最後はアニメ松下の名台詞でしめます。
「わからないから、おもしろい、か。」
面白すぎて涙でそうだわ、トホホ。



【キャプテン・プレイボール 】


コメント
この記事へのコメント
うーんますます原作プレボ読みたくなった
拍手だけでは書き足らずこちらにも。
なるほど。でした。谷口さんの削られた部分があの原作倉橋の淡々とした(ツンデレではない!)魅力も一緒に消してしまったのか・・
アニメプレボは谷口さんをヒーローとしなくてはいけないという縛りが入ってしまったのでしょうか。反面カッコいい谷口さんが存分に楽しめたんですけどね。
松下名セリフ。実はこのきっかけとなった谷口さんの「わかるまでやってみればいいじゃないか。やってみなければわからないし、わからないから面白い事もあるんじゃないか?」というセリフも座右の銘セリフとして手帳に書いてます、えへへ。

2007/01/24(Wed) 01:06**URL**ナイスセン [ 編集]


>ナイスセンさん
そう、そうなのよ、それ!淡々とした魅力。アニメのイメージ強すぎて、ツンデレ化阻止に必死です。
谷口さんはアニメでヒーローって描き方、たしかにありますよね、逆にヒーロー視してる丸井目線のほうがはるかに、本来の谷口さんらしかったりして、難しい。
いやでもカッコいいのはうっとり堪能しました・・・ぼそ。(かげうすい・・いやいや。)
松下のセリフは男上げましたよね〜座右、増えちゃって大変でしょ、困るような幸せなような?ね。

2007/01/24(Wed) 16:50**URL**雪うさぎ [ 編集]




**捨て身(補完だ補完) 2007/01/26 01:28

なんだか原田に塩贈ったような気がしないでもないですが。
マア猫さんの専修館語りがどっぷり聞けて楽しいのであった。
さらに再読。・・・・また堪能。これだからちばセンセは・・。
墨高バッテリーの捨て身の場面と、対になってるじゃないか。
専修館の山口さん敬遠場面。百瀬にカーブ投げさせるところ。(デッドボールまで相似形だよ)
しかも、「捨て身」を呟いてるのは塁にいる谷口。
確かにカーブを投げるという鍵が、「捕手」原田の復活の場面でもあるのだと思う。
自滅劇で終わらない、終わってないよ。
って、また原田に塩贈ってるし〜。
そしてピッチャーの背中を見つめるピッチャーという構図の繰り返しが、くる。
お互い相手を認めてて、で、お互い容赦しないあたりが相似形。
(しかし谷口の方が年下な分だけ、容赦ない気がするのは何故なのかなー。)
まだ頭の中で解答出てないんでもうすこし置いた方がいいんだろうけど、
墨谷サイドで読み込みはじめて、この大試合に、決してベストの状態でない谷口を持ってくるってのが、面白いなあと思った。気負いすぎてるピッチャーが何か言う前にオッケーよって動いてる外野陣、倉橋だけじゃなくて、フォローの入り方が絶妙。
そろそろ寝る。もすこし置かないと、ダメのようです。
視力落ちてきたんで(作業中にルーペ欲しくなった、仕事に差し支えちゃダメじゃん、自分)ちょっと休んだ方がいいのかなあ。
パソコンって、時間経つの忘れるね。







**谷口(さらに思い込みの激しい補追の専修館) 2007/01/26 16:23

大好きな谷口に関しちゃそうそう答えが出るわけもないので、焦っちゃダメなんだが、
それでもと思うのは、これすまさないと、脳味噌がちーとも田所さんにシフトしてくれないから。
(はい、次のターゲットは田所さん。)
はい、専修館戦谷口語り、いきます。甘やかしてます。
専修館戦の谷口は、エースなのよ(いきなり!訳分かりませんか)エースとしての描かれ方なの、5番背負ってても、この試合だけは1番、エースとして大事にされてる、そんな谷口。
えーと、アニメは徹頭徹尾キャプテン谷口なんですが、「あの球はどう打てばいいんだ」って雁首並べてあんたらは!と情けないこと言ってる倉橋。キャプテンとしての谷口の描かれ方なの、アニメ。
ま、それはさておいて、原作に戻ろう。
前夜の特訓から、もうすっかり谷口のペースに乗せられてる(あきらめてる(笑))ナイン達ですが、とことん乗せられてやろう、って皆が思ってるのが伝わってくるんだな。サポートしてやるから、やるだけやれってな。投球練習受けてる松川ですらそうだ。「そういや、誰彼構わずムキになる人だったな」って、(松川おとな!)
ほんとのところ、誰も指示を必要としてない。気負いのエースが、必死で振り返ってサードって叫んだら、中山さんにしろ山口さんにしろ、この頼れる内野っぷりは何?みたいな。少しずつ谷口の表情に余裕が戻っていく。「お前の調子ももうひとつってとこだし」とやっぱり厳しめフォローの倉橋。
バック!と叫ぶ前に「オーケーよ!」と叫ぶ外野陣。
気負い、弱気から解き放たれていくように一人一人が動いてる。答えていく谷口「それでこそ、谷口だ」
打席もね、だれも反省こそすれ弱音はいたりしてないの。
何度も繰り返される円陣のシーン、静かな谷口の言葉にオウヨッて答えるナイン達の表情がすっごい好きだ。これ、実はキャプテンが檄を飛ばしてるようでいて、逆の構図なんじゃないかと思う。
言葉にすることで自分を奮い立たせていくエースだってみんな知ってるから。あれは、谷口のための
儀式でもあるんじゃないかと思う。
打者横井に「谷口、何かいってやれよ」って言う倉橋、これも上手いと思うんだな。
谷口のモチベーション下がらないように声かけてるにすぎない。
だから、ミートミートがお題目で落ち込む谷口に、「9回まであるじゃねえか」ってさらっと言える。
キャプテンの重荷がホントに軽くなってて(自覚はないんだろうけど)、みんながそれぞれ動いててだからこそ半田の意見が生きてくるわけで。
いちかばちかの指示を出される島田にしても、打席で自分で考えて行動している。この、気持ちの方向性がね、いいチームだなあと思うの。
山場の話はまあ倉橋のところで語っちゃってるけど、エースと心中(何遍でも言うよ。)
それ以上言う言葉見つからないんだけども。
「やはりふつうじゃないのかなオレ」な、生身な谷口がもう、読んでるこっちも息止めるぐらい伝わってくる。
ラストの、初めて倉橋が肩貸すシーンも好きなんだ。
あかん、燃料切れた。手ごわいです、谷口。ここまで。
さあ、心おきなく田所さんにシフトするぞ・・潜って来まっす。3〜4日ですむか、1週間かかるか、うーん。












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